アタシのナイト
「俺が・・・お前のナイトになるよ」


『え?』


「お前を、守る。」

そう言ってあたしの手を取りギュッと握りしめてきた。


そしてあたしを見て。

真剣な顔で。


「俺がお前を守るよ」



これが一回目のこの言葉だった。



特別な感情なんかじゃない。
でも こんな嬉しいこと言ってもらったの初めてで。

気付けばあたしはまた、涙を流していた。




二人の気持ちが恋になるまであと少し。
< 41 / 84 >

この作品をシェア

pagetop