ココロにのこる恋
ユメと現実
中学二年の夏

「あーあ、恋は可愛い人にしかこないのかな?」
昼休みに屋上でそうつぶやいたのは、私の友達、ユキノだ。それを聞いていたのは、私と友達のアカリ。
「だよねー」
アカリがつぶやいた。
「じゃあうちって可愛いの?」
私には、彼氏がいる。一つ上の先輩。
中学一年の春に告白された。それからずっと二年まで付き合っている。

二人は私をみながら
「学年では三代美女にわはいるよ」

本当なのかい?
私は、可愛くなんてない。

「モエは青春おくれてるじゃん」
おくれてるのかな。
そんな会話をしている私達は、時がたつのを忘れていた。
「じゃーね」
ユキノの一言でみんなが教室に戻る。
その時……屋上のドアを開けようとしたらすごい風がきた。
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