赤色の空



「それだけですか?」

あたしわ冷静に言った。





男も冷静に言った。


「そうだよ。」


あたしわ冷たく言い返した。


「じゃ、あたしいくんで。」

歩こうとしたら、腕を掴まれ、引っ張られ、引き寄せられてキスをされた。
驚いて目を見開いたあたしを口元だけ一瞬だけ笑った。

あたしわ抵抗した。

でも、びくともしない。

逆に深くなる。

熱く苦しく気が遠くなるような荒々しい引き込まれる嫌じゃないキス。


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