恋をした私。
本気とプレ-
夏大会前日。
ここ一週間連絡をとっていない。
そんな寂しさもあったが、前日には大きな喜びがあった。
「千春。」
「はい?」
顧問の先生に呼ばれる私。
何か悪さをしたわけではない。
少し不安になりつつも、顧問の元へ行った。
「千春。あんた明日の試合、4番着なさい。」
「え?!」
「頼むでエース!」
大人数の先輩達をさしおいてまで勝ちとったレギュラーの座。同じレギュラーの先輩も喜んでくれた。
部活が終わり、野球部のいるグラウンドを見る。
「まわれまわれ!」
幸宏が走塁していく選手に叫んでいる。
―紅白戦か。
幸宏をしばらく見つめていると、幸宏はこっちを向いた。
少しドキッとしたが、幸宏はすぐにマスクを被り、3アウトのチェンジで、自分の定位置についてしまった。
「…ひどいなあ。」
すると一人の野球部のマネージャーが走って来た。
「何か用ですか?」
1年では見ない顔。多分2、3年の人だろう。小柄の人。
だが、見ているだけでこんな事を言いに来ると言う事は、多分この人にとって私が“ウザイ”のだろう。
「観てるだけですけど。」
「高西先輩を?」
わお。
予想的中
この人は幸宏に恋してる。
ここ一週間連絡をとっていない。
そんな寂しさもあったが、前日には大きな喜びがあった。
「千春。」
「はい?」
顧問の先生に呼ばれる私。
何か悪さをしたわけではない。
少し不安になりつつも、顧問の元へ行った。
「千春。あんた明日の試合、4番着なさい。」
「え?!」
「頼むでエース!」
大人数の先輩達をさしおいてまで勝ちとったレギュラーの座。同じレギュラーの先輩も喜んでくれた。
部活が終わり、野球部のいるグラウンドを見る。
「まわれまわれ!」
幸宏が走塁していく選手に叫んでいる。
―紅白戦か。
幸宏をしばらく見つめていると、幸宏はこっちを向いた。
少しドキッとしたが、幸宏はすぐにマスクを被り、3アウトのチェンジで、自分の定位置についてしまった。
「…ひどいなあ。」
すると一人の野球部のマネージャーが走って来た。
「何か用ですか?」
1年では見ない顔。多分2、3年の人だろう。小柄の人。
だが、見ているだけでこんな事を言いに来ると言う事は、多分この人にとって私が“ウザイ”のだろう。
「観てるだけですけど。」
「高西先輩を?」
わお。
予想的中
この人は幸宏に恋してる。