love letter〜初恋の奇跡〜




「早く!琴羽も手伝ってよ」


「あ、ごめ〜ん!」




好美に急かされてアタシも一緒に


ビニールシートを敷く。


もうお昼の12時を過ぎているから


桜の木の下は全く空いてなくて、


アタシ達はまともに日差しを受ける植え込みの脇に


腰を下ろすしかない。




でもアタシは桜の木の真下より


こうして遠目に桜を眺める方が好き。





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