love letter〜初恋の奇跡〜




ゴミ拾いをしていたボランティアの人達は


いつの間にかいなくなっていて、


神社の境内を提灯の明かりが


ぼんやりと照らしている。




アタシは溢れそうになる涙を


堪えた。




だって……、


アタシは彼女じゃないから。




林クンの都合を怒る権利も


わがままを言う権利もない。




ましてや、


勝手に空回りしてる自分自身に


涙する権利なんてない。






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