love letter〜初恋の奇跡〜
「……くッ…」
堪えようとすればするほど
涙が溢れてきて、
アタシは下を向いて一人泣いた。
林クンを想って泣いた。
誰もいない神社の境内。
頼りない提灯の明かり。
それがアタシには救いかもしれない。
思い切り泣けるから……。
今だけだから……
今だけアタシに泣く時間を下さい。
そしたらまた
笑顔で毎日を過ごすから。
林クンからの連絡を
恋人のような気持ちで
待ったりしないから……。