love letter〜初恋の奇跡〜




フッとアタシに当たる提灯の明かりが


遮られたような気がした。




「……?」




顔をあげると、


そこには一つの人影。




提灯の明かりが逆光になって


よく見えない。




「垣崎……?」




その声は


待ち望んでいた人の声。




アタシは泣き腫らした顔を


見られたくなくて顔を背ける。





< 173 / 208 >

この作品をシェア

pagetop