love letter〜初恋の奇跡〜




「……」


「ごめんな?」


林クンはそう言って


アタシの頭をポンとした。




それだけでアタシの胸は急速に波打つ。




「神社の境内にでも座って


どうせボーっとしてるからって


言われてさ。


急いで車走らせて来たら


本当にいた」


林クンはニッと歯を見せて笑う。




でも、すぐに表情が硬くなる。




「そういうの司は分かるんだよな。


オレは分かってあげられてなかった」




< 187 / 208 >

この作品をシェア

pagetop