love letter〜初恋の奇跡〜




駅前のコンビニに着いた。


駐車場には5台ほど車が停まっている。


その中に見覚えある紺色のバン。




章嘉の車だ。




乗るのは今日が三度目。


ランチした日と夜桜を見た日。


あの日、帰りに送ってくれたんだよね。




思い出して顔がにやける。




「思い出し笑いは変態だぞ?」


「冷たッ」


頭の上に何か冷たい物を乗せられた。




振り返るとそこには


キャップを目深に被った章嘉がいた。




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