君が生きて 俺は死んだ
ベッドにまどろむユチ。
ソファに寝そべる俺は葛藤していた……
「何してる?」
「あっ、いや別に」
……言いたくない……
「どうしたの?」
「あのさぁ」
……言うなっての……
「さっき内山さんと会った」
「あれ?明日仕事で朝早いとか言ってたのに」
「うん。コンビニでチラッとだけ」
「そっか……」
……それ以上喋るな……
「働け、って言われた」
「またぁ?」
「遠回しにね」
「アイツ何様だよ」
……頼むから……
「内山さんってさ」
……やめてくれ……
「……何の仕事してる人?」
「よくわかんない」
「ジャンル的に」
「パワー系?」
「つまり俺には縁のない職種か……」
……ほんの一瞬、喉元まで出かけた。
血迷い言を、俺は必死に飲み込んだ。