叶わぬ恋
出会い

僕の両親はクリスチャンだった。


両親は僕が物心ついたころから仲が悪く喧嘩の絶えない毎日で・・・


『死が二人を分かつまで・・・』


それが、彼らを長いこと不幸にした。

カトリックの二人は決して離婚しようとはしなかった。




愛がなくなっても・・・





僕は、そんな家庭の中でいつしかささやかな夢を持つようになった。




自分は


絶対に愛する人と


幸せな温かい家庭をつくろう・・・と





それは・・・ほんのささやかな夢で・・・





現実しうる夢のはずだった・・・




彼女と出会うまでは・・・・


< 1 / 134 >

この作品をシェア

pagetop