叶わぬ恋
遊園地に着くと彼女のはしゃぎようったらなかった。

小さな子供のようだった。



「楽しい?」

「うん。でも、ちょっと残念。」

「何が?」



彼女がちょっと眉を顰めたので気になった。




「ここって、プールもあったのね。」

「うん。有名だけど。」

「知らなかった。知ってたら水着も持って来たのに。」



水着・・・



まさかカップルでもない僕らがプールは・・・



彼女が僕をどう思っているのか分からず少し戸惑った。






でも、彼女のそんな一つ一つの言動が僕を戸惑わせるなんて・・・




彼女は知る由もなく・・・。




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