叶わぬ恋
僕の気持ちを察したように

彼女が慌てて・・・


「変なこと言っちゃたけど・・・

忘れて・・


私たち友達だよね?

だから・・・


友達としてまた会ってもらえる?」





彼女の言葉に僕は胸がチクリとした。





「う・・ん。」




会えるとか会おうとかはっきりと言えない自分。





「うち共働きだから休みの日ぐらいは
娘の相手してやらないと・・・。」


「そっか・・・そうだよね。
独身って訳じゃないんだから・・・ね。」



彼女から笑顔が消えた。





ずるい・・・

僕は・・・ずるい



「でも・・・


今度の日曜・・・


海に行こうか。」





「本当?!約束だよ!」


彼女の笑顔が見たかった。



ただ・・・それだけだった。


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