叶わぬ恋
夏の終わりから秋へ・・・そして冬




「来年の春には個展開くんだろ?
楽しみにしてるからさ。」



「うん。」




彼女はそう返事をして窓の外に目を向けた。



春が来るのを待ってる。





来るかも分からない

春を・・・待ってる。





決めたんだ。




僕には何もしてあげられない




だから・・・





せめて笑顔で君の側にいよう。






僕たちに



春が来ますように・・・



奇跡が・・・起きますように




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