叶わぬ恋
春の別れ

「桜・・・咲きそうだね。」



窓の外


薄っすらと色づき始めた桜




僕らは、このまま一緒にこの桜を見れる

そんな気がしてた。






「あのね・・・総くん・・・」


「うん?どうした?ことちゃん。」



外の桜の木を見ていた僕は

急に呼びかけて止めた彼女の方を振り返った。



そして・・・





「こと・・・ちゃん?」



「総・・・くん、私・・・。」





僕は、この瞬間が来ないことを・・・




ずっと



願ってた。






神様・・・





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