叶わぬ恋
「心配・・しないで。」
彼女が微笑んで言った。
どうして?
どうしてこんな時にまで・・・
微笑むことができるんだ?
「だけど・・・。すぐ医者を・・・」
「誰も・・・呼ばないで。」
彼女が僕の手を握って・・・
「聞いて・・欲しいの。」
「何?」
このままこうしていたら・・・彼女は・・・
僕は泣き出しそうだった。
ただそのときを待つことしか出来ない自分が・・・くやしい
「あの・・ね。
私・・・本当は・・・。」
ポツポツと彼女が話し出した。