叶わぬ恋


「ねえ・・人は生まれ変わるって・・・

言うよね?


だったら・・・


私・・・


今度生まれて来る時は・・・」






彼女の呼吸が・・・



神様・・・




もう少しだけ・・・




「総くんの・・

お嫁さんに・・・なりたい・・・な」




「うん。

僕の・・お嫁さんになってください。」






泣かないって決めてたのに



涙が勝手に溢れ出て・・・





「泣かないで・・総くん

また・・会える・・・から。」





僕はギュッと彼女を抱きしめた。




行ってしまわないように・・・



こうやっていれば・・・


彼女は連れて行かれないのではないかって・・・




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