叶わぬ恋
きっと・・・


自分の気持ちを意識していたんだと思う。





彼女の待つベンチに戻って僕はそれを差し出した。



「何?」

急に渡されたそれに彼女はキョトンとして・・・


「あげるよ。初遊園地デビューの記念に・・・。」


「いいの?ありがとう!」



彼女の顔がパッと輝くような笑顔になった。



「見ていいい?」


「え、ああ、うん。」



少し照れくさかった。



彼女が小さな紙袋を開けてそれを出した。




「あっ・・。」






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