真夜中の太陽
あたしの気持ちを知っている上でのウソなのか、本当に彼女じゃないのか。
あたしはただ、真実が知りたかった。
「本当のことを言って。その方がスッキリするよ」
「いや、本当に。ただ、そばにいてあげないといけない」
「……彼女じゃないのに?」
「うん」
「好きなの?」
「……嫌いじゃない」
永輝の曖昧な気持ち。
そばにいてあげたいと思う気持ち。
「……意味、分かんないよ」
ぽつりと呟き、深いため息をつくと、沈黙が流れる。
沈黙を破るかのように、永輝が突然、あたしの腰に手を回した。
「ちょっ……」