真夜中の太陽
「あたしと出会ってからも、ここに来てたのかな」
「……うん。来ていたみたいだよ」
――……永輝。
あなたは一人でここに来て、何を思っていたの?
あたしがあなたと出会ってしまったから、かんなさんとのことが余計にこじれてしまったんだよね。
あなたに会いたいと自分のことしか考えていなかった我侭が、かんなさんを傷つけ、そして、あなたを苦しませる結果になってしまった。
あたしの苦しさ、辛さなんて、どうでもいい。
結局、自分で自分の首を締めてしまったようなものだから。