真夜中の太陽
……永輝は?
永輝の気持ちを最後まで聞けなかった。
優しいからこそ、永輝は自分の気持ちを言わなかったんだろう。
言えば、あたしが泣くとでも思ったんだろう。
「店長。あたし、他の店舗で続けたいです」
永輝との接点を失くしたくなかった。
店は変わるけど、同じコンビニでバイトしていれば、もしかしたら会えるんじゃないかと淡い期待を抱いていた。
「あたしは他の店舗はパスだなぁ」
講義の後、諒子が珍しくあたしを自分の部屋に誘った。
求人雑誌をパラパラめくりながら諒子が言う。
「大学前のうどん屋とか、結構、時給いいんだよねぇ」
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