真夜中の太陽

―――次に会える日って……いつ?



「沢井さんとは当分会わないみたいだね」



すぐ背後で聞こえる結崎さんの声にびっくりして振り返る。


結崎さんはさっきまで座っていたイスからいつの間にか立ち上がっていて、あたしのすぐ後ろでシフト表をチェックしていた。


お互いの息がかかりそうなくらいの至近距離。

あたしの心臓は、ドキドキとか、キュッとか、そんなかわいい音なんて通り越してしまって……

ドクンドクンという重低音を響かせ、今にも身体を突き破ってしまいそうな勢いだった。



「そ、そ、そうなんですか?」



すでにチェックしているくせに、わざとらしく聞き返す。

そして、結崎さんのシフト表を指で辿って、またわざとらしく「本当ですね」などと今知ったような口調で言った。



「次に会う時は成長してるかな」

「えっ?」

「レジとか、バリバリできるようになっていたりして」

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