真夜中の太陽
「あれだけの事故だから明日の朝刊に大きく出るぜ?今日の夕刊に出てた分は小さかったけどな」
夕刊に載っている?
それを聞いて、あたしはいてもたってもいられず、大急ぎでアパートに戻った。
ポストに突っ込まれたままの夕刊を取り、走って部屋に戻る。
ギュッと握り締められた夕刊。
違う……、絶対に違う……。
何度も言い聞かせているのに。
まだ決まったわけじゃないのに。
あたしの目からは大粒の涙がポロポロと溢れ出る。
ガサガサッ……
思い切って、勢いよく夕刊を広げる。
ドクン…ドクン……ッ…