真夜中の太陽
「ね、結崎さんって、本当に元暴走族なの?」
あの静かに笑うしぐさと、優しい笑みからは未だに想像がつかなくて、確かめるようにして諒子に聞く。
「うん、そうよ」
諒子はあっさりと肯定した。
「近くに交番あるじゃない?そこのお巡りさんと結崎さん、仲良くてね。その流れで聞いたのよ」
聞けば、結崎さんは暴走族時代、いろんなことをやって、よくお巡りさんのお世話になっていたらしい。
バイクでの暴走、対立していた暴走族との乱闘。
総長だったから先頭切って、そういうことをやっていたらしい。