真夜中の太陽
「でも、あの風貌はとても元総長には見えないわよね」
「……そうよね。何だろう、笑顔が優しいよね」
「あらあら、惚れちゃったか?」
「……まさか」
結崎さんの話題の中、料理が運ばれてきて、それきり結崎さんのことは話題にならなかった。
まだ出会ったばかりなのに、結崎さんのことをもっと知りたい。
もっと一緒に働きたい。
いろんなことを話したい。
あたしの心を結崎さんという存在が、どんどん支配していく。
だけど、ふと我に返って思うことは、その気持ちが恋なのか、ただの興味なのかということ。