真夜中の太陽

曖昧な態度ばかり取って、君に辛い思いをたくさんさせてしまった。

それなのに……君は僕のことを思ってくれた。

こんな僕のことを好きになってくれて、ありがとう……。



君と会えなくなって、僕は結婚指輪を買ったんだ。

僕の誕生日でもあり、初めて会った日でもあった日付を刻印した指輪。



おかしいよね。

恋人として過ごした日々さえもなかったくせに、いきなり結婚指輪だなんて。



だけど、僕には必要だったんだ。

解約した携帯。

閉店されたコンビニ。


君との思い出がなくなっていって……。

独りよがりでもいいから、君と繋がっていたくて……。


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