真夜中の太陽
君に会えないまま、僕は死んでしまった。
それでも、もう一度、君に会いたくて、探し続けた。
でもさ……。
君も僕と同じ世界にいたんだ。
「……永輝?どうしたの、ぼんやりして」
「いや……」
君の死に、かんなが絡んでいたことは分かっている。
だけど君はいつも、「ドジだから、ベランダから落ちた」って自虐的に笑って話すんだ。
君の左手の薬指に納まった指輪。
これからは何も気にせずに、ずっと一緒にいられる。
――柚羽……。
僕は君を、ずっとずっと愛してる……――。
【Fin】