真夜中の太陽

そして、あたしは何を思ったのか……。



「偶然!あたしさ、今日そこでビデオ借りようと思ってたんだよね。よかったら返してきてあげようか?」



そんなことを口走っていた。



「マジ?マジで?いやぁ、助かるわ!オレのロッカーに入ってるから、帰りに持って帰って」

「うん、いいよ」



村岡くんは何の疑いも持たずに上機嫌でOKした。


ビデオを借りに行く予定もなかったし、その前に、結崎さんが利用したレンタルショップの会員にさえもなっていなかった。


バイトを終えると、あたしはレンタルショップに直行し、ビデオを返却した。

そして、300円払ってそこの会員になり、結崎さんが借りたものと同じビデオを借りた。

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