真夜中の太陽
――そうだよ、柚羽。
結崎さん、あたしのこと『柚羽ちゃん』って呼んだ。
今このときだけの、限定した呼び方なのかもしれない。
それでもあたしは舞い上がって、ドキドキしてしまった。
久しぶりに結崎さんに会えたあたしは酒の勢いもあって、とうとう壊れてしまって……
初日の、話題に苦しんだ時とは別人で、結崎さんを質問攻めにしていた。
「ね、専門学校って楽しい?」
「休みの日は何しているんですか?」
「今度、私と一緒に遊びましょうよ!」
酔っ払い相手に結崎さんはひとつひとつ丁寧に返答してくれた。