真夜中の太陽

千鳥足だったけれど、僅かに意識はしっかりしていた。

でも、一人でアパートにまでたどり着く自信がなくて諒子に頼ることにした。


帰り道、あたしは酔っ払いの戯言のように諒子に何度もお礼を言った。

諒子のおかげで、結崎さんと話ができた。



でも今度は結崎さんに謝らないといけない。


あたしが一方的に話をした記憶はあったけれど、ところどころ抜けている部分もあったから……。


その抜けている部分で、もしかしたら結崎さんに何か失礼なことを言ったりしたかもしれないと思った。

< 38 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop