真夜中の太陽
「……っ……!!」
自分の意思とは関係なく、勝手に涙がぽろぽろとこぼれ落ちた。
「結崎さん!」
遠くなる結崎さんの背中。
あたしは我を忘れて走って追いかけた。
「……どうしたの?」
びっくりしたように振り返る結崎さんに思わず抱きつく。
結崎さんは、さっきと同じようにあたしの頭を優しく撫でる。
「……結崎さんが好きです」
言わずにはいられなかった。
たくさん迷惑をかけたくせに、それなのに、今、どうしても気持ちを伝えたかった。