真夜中の太陽
「ごめんね、こんな時間に」
暖房の効いた暖かい部屋に通すと、結崎さんはジャケットを脱ぎながらすまなそうに言った。
「いえ、でも、どうしたんですか、突然」
言葉は冷静だけど、頭はパニック状態だった。
「いや、ちょっと、遊びにきてみた」
そう言って結崎さんはコンビニの袋を見せ、袋の中からお菓子やジュースを次々と取り出した。
最後に、杏のお酒が出てくる。
「あ!それ、おいしいんですよね」
「そうそう。オレは車で飲めないから、柚羽ちゃんにって思って」
「わぁ…、ありがとうございます!」
まるで宝物を扱うかのように、大切に、そして慎重に手に取る。