キミ中毒。



叫ぶと、何だか自分に叫んでいるようで。
一言一言、かみ締めた。




奈津は親友。
だからこそ、あたしが渇入れないといけない。




 「・・は、春樹・・・・。あたし・・・」


 「いっといで、バーカ」



奈津は思い切り席を立った。




 「奈津、女は度胸!!」




あたしは、走り出した奈津に言った。
奈津は、振り返ってガッツポーズ。

二人の間に、少しだけ明るい空気が流れた。


なのに
あたしは、こうして親友を傷つけたんだ・・・・。






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