キミ中毒。


あたしは、少し抵抗した優奈の右腕を無理にひっぱった。


食堂から出て、どこかに告白してる声がきこえないか、確認する。
でも、食堂から出る人、入る人でごったがえしていて、声なんか聞こえない。



右か、
左か!



よし、左ッ!!

健の部屋はたしか、こっちだったし。



少し歩を進めると、小さな話し声が耳に届いた。
そっちに行ってみると、そこは自動販売機が4つある、小部屋だった。



 「・・健・・・、あたし・・・・・あんたのコトがスキ!!」


いつものはきはきした声じゃなくて、少し控えめになった奈津の声が、妙に響いた。


そっとのぞくと、二人の表情が細かくみえた。



奈津は、照れたように、顔を真っ赤にしていて。



健は・・・・・・。







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