キミ中毒。




 「ごめん。無理」


冷たい、それでいて、強気なオーラ。
そして、少し怖い顔。



 「前まで、女はこれでフッたけど、今回は理由あるから」


一瞬、間をあけた。
健は、うつむかせていた顔を上げた。



反対に、奈津は顔をさげた。




 「オレ、春樹のコトがスキなんだ」



・・・・・

???


はい!?
今、何て?


目の前であたしのコトがスキ。
といわれて、優奈の存在も忘れて赤くなる。


どきどき・・・。


静かだった鼓動が、急に激しくなった。





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