キミ中毒。



 「だったら、告白なんてさせるべきじゃねぇだろ!?健は、好きでもないヤツと付き合うほど、できたヤツじゃねぇんだ!だから、この告白の結末なんて、分かるだろーが」



 「じゃぁ、じゃぁさ、何で告白するの??」



心のドアが、いっきに解き放たれたカンジ。
羽がはえた、そんなキモチ。
言いたいコトを言って。
伝えたいコトを口にする。
そんなケンカ。



 「相手が、自分のコトスキだから告白すんの??何それ!全然恋愛になってないじゃんッ!!んなん、どの恋愛小説にものってないよ!分かる?自分はすかれてないかもしれない。相手の心の隅にもいないかもしれない。でも恋愛て、それでこそおもしろくて、大変なんでしょ???
 相手のキモチなんか知らないよ!でも、スキなんだもん、仕方ないじゃん。
 相手が自分を好きか、とか、んなん気にしてたら、絶対おもしろくないんだもん」



二人の息はあがっていった。
何だか、本気のケンカみたいで。(本気なんだけど;;)
キミとの距離が離れてもいい。
奈津を。
奈津のキモチを。
今、あたしが伝えなくちゃ。



< 114 / 134 >

この作品をシェア

pagetop