キミ中毒。
「ちょっと待ったぁ~!!」
健を静止させる、大きな声。
背後から聞こえたその声の主をたしかめるべく、後ろを振り返る。
そこには、
仁くんが、いた。
はぁはぁと肩で息をして、きっと走ってきたんだ、と予想がつく。
「健、俺をさしおきやがって・・・・」
「誰から聞いたんだ?」
「奈津。・・・・どーでもいいけど、お前には奈津がいんだろ」
「奈津もいいかもしんない。でも・・・・・」
ワケが分かってないあたしのほうに、二人の視線が来た。
な、何??