キミ中毒。



 「・・か、かんぺきだわ・・・・」


先生はあつくぬった口紅をすくい取るように、唇をなめた。
くやしそうに歩いていくと、教科書を出して、何事もなかったかのように授業を続ける。


へっへーんだ♪
ざまーみろってぇの。


トナリにも同じ視線を投げると、トナリの住人は、鼻で笑った。



 「むっ。何で笑ってるのょ」


 「いーや。何でもねぇ」


・・・・・。

???


前から思ってたけど、こいつ、何なの?
急に怒ったり、
急にえらそうになったり。



ホント、ワケわかんないし。







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