キミ中毒。




 「あぁ゛~。ムカつく!!あの、仁ってヤツッ」


放課後の教室に、奈津と二人して残って話す。

グラウンドから、野球部の元気な掛け声が聞こえる。


 「いいじゃない!中山のトナリの席なんてさ。幸せモノだょ?あんた」


 「全然幸せなんかじゃないし。あたしは、優しくて、文武両道の完璧少年がいいのッ」


 「それ、そっくりそのまんま中山なんですけど;」


 「ち、ちがうし。大体、仁くんは優しくないじゃんッ!!」


 「・・優しくなくて悪かったな・・・・」


背にしてたドアが、いつの間にか開いていて、
仁くんがたっていた。



ぅわぁ。


バッドタイミング~。







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