キミ中毒。



 「あぁ、ごめん。今の話、ナシにして」

仁くんが、ポリポリ頭をかいた。

そんなトコも、さまになる仁くんは、やっぱりイイ男だ。
性格をのぞいて。



 「・・あそこまで出てるのに、黙ってろって、おかしくない?」


にらむと、睨み返された。
整った目が、いっきにつりあがる。

こわッ


さっきの男の子たち、こんな顔でにらまれたのかなぁ?
めちゃくちゃこわいんですけどっ。


 「お前には関係ねーよ」


ぶっきらぼうに言った。


なにさ。
かっこつけちゃって。



 「まぁまぁ。いつかしてあげよ♪弘樹の話は」


奈津が場を取り持つ。


 「奈津も、知ってるんだ?」



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