キミ中毒。



はぁ・・・。


急に、寮生活になっちゃったら、家にもしばらく帰れないし・・・。
それに、男の部屋とか知ったら、絶対許してくれないって。


ってか、あたしは行きたいのか、行きたくないのか。



あんなイケメンに相手されんのなんて、これっきりだろーし。
やっぱ、あたしは行ってみたい。



 「もしもし。ママ?」



昼休み。
ケータイを開いた。


向こうから、電子音で少し声がかわったママの返事がした。


 「あのね、あたし、寮生活にさそわれたんだけど・・・」



 「あら、もちろんいいわょ♪誰とになるの?」



 「・・・男子。超イケメンの」

意を決した。
やっぱ、うそはつけない。





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