キミ中毒。



 「・・ちょっと、何してるのょ」


 「何って?お前を争ってのケンカ」


なんちって~。
と、終わりにノリノリで言った。
なんだ、そのくらいの元気はあるんだ・・・・。


 「お兄ちゃん、そんなにしていいの?」


 「ったりめーだろ。一人の女を傷つけようなんざ、いくら兄貴でも許せねぇよ」



どくん・・・。


顔の熱が急上昇して、思わず仁くんに背中を向けた。
向けている背中まで、相手に凝視されていそうで、そむけたくなる。


 「・・、大丈夫か?どっか痛いんか?」


どきん・・・。




< 37 / 134 >

この作品をシェア

pagetop