キミ中毒。


奈津に思い切り右腕を引っ張られる。


ガターン


急に引っ張られて、座っていたイスから転げ落ちる。


 「ったぁ。何するのょ。奈津」


大きな音が響き渡ったもんだから、みんなしてあたしを見つめる、目、目、目。

(何であたしがこんな目にあわなきゃいけないのょ。)

立ち上がってさっきの男のコの方をチラッと見ると、いつの間にか女子が道を作っていた。


その先に、あたしを見つめる、超美男。


 「キミは・・春日井さん、だよね?」


えぇ、はい。
とりあえず返事。

いや、そうするしかないくらい、かっこいい。


ううん。
かっこいいとかゆう限度をとっくに超えてる。


 「大丈夫?」






< 4 / 134 >

この作品をシェア

pagetop