キミ中毒。
前に見えた健に、にこやかに挨拶。
「ちょっとぉ、失礼ねぇ!!ってか、男子のくせに、荷物多くない??」
「男子は、荷物多くちゃいけないのかよ!・・ってか、お前、荷物は??」
あ゛。
「忘れたぁぁぁ!!!!」
「ちょっと、一緒に家来てッ」
「はぁ!?」
反論の間も与えずに、あたしは健の右腕をひっつかんだ。
もと来た道をばたばた走りぬける。
「おはよう。春樹ちゃ・・」
挨拶しかけたおばさんを横目に、普通なら2分のところを、1分で家についた。