キミ中毒。



 「よし、昨日決めた席順だぞ~。勝手に移動するなよ。あと、各班点呼しておけ~」



こんな日ものんびりした口調で、先生はみんなをまとめる。



今回のバスは6台。
1クラスに1台ってゆー設定で、席は十分あまる。



 「ねぇ、奈津、かっこいい男の子いたらどうする?」


 「もち、GETでしょ♪」


二人してガッツポーズ。



 「ここに十分かっこいい男の子がいるじゃーん」


 「「あんたは性格がだめ」」


ちょうど入ってきた仁くんに、健並みの毒舌をかます。


二人して、ひっど~。
って、泣きまねをする仁くんは、やっぱりかっこいい。



どきんどきん・・・。



(この前から、仁くん見るたびにコレだもん。やっぱ、恋してるわ・・・・。)





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