キミ中毒。




またまたぶっきらぼうに。



 「んっとぉ、次は、くじの場所だね♪何があたるのかな?」


恥ずかしくて、あわててハナシをそらした。
だって、しっかりつかまるって、すそをぎゅっと握るか、手をつなぐかってコトでしょ?
彼女でもないのに、んな中途半端なコトできないし。



 「・・さ~な。でも、中にはカップルがやるようなコト書いてるくじもあるらしいぜ」




うれしくな~い!!

今この空気でんなコトになっちゃっても、あんまうれしくないっ。
てか、ヘンなコト今言わないでよ!!



 「あった!コレだ。もう残り少ないね・・。どれにする?」

ポツンと置かれてる机の上にくじが数枚。

数えると、残り17枚。
簡単なのがあれば17分の一。
究極の選択!!



 「んじゃ、一番左端の、コレね♪」

指を指すと、

 「勝手に決めたな・・・」

て仁くんが呟く。

 「じゃぁ、仁くんが決めてょ」


おぅ。
と小さく返事をして、仁くんはくじを引いた。




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