ショート・ミステリーズ!短編集その2
携帯電話を開き、シンジの番号に発信する。

3回コールしたあと、繋がった。

『もしもし…?』

「シンジ、ごめん。わたし、さっき言い過ぎた。あなたも仕事が大変なのよね」

『ああ…いや、謝るのはこっちのほうだよ。本当にすまなかった。君に当たってもしょうがなかったのに』

「そう?良かった…」

電話の向こうのシンジの声が弾んだ。

『じゃあ、仲直りしたついでに、今からおいしいもの食べに行かない?』

「ホント?ありがとう。じゃあ、待ってるわ」

電話を切り、小さくガッツポーズするわたし。うまく仲直りすることができた。

これってベルニーちゃんのおかげなのかなあ。
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