ツンデレ★カレ
机をよいこらしょと起こし、ニヤニヤしながらプリントを拾い、もう一度プリントに目を落した。


なんだかものすごい問題が解ける気がして、
うそみたいにシャーペンが走る。




流石…桐生くん!




さっくり終わらせて、職員室にいる先生にプリントを提出しグラウンドに急いだ。
もち、桐生ウォッチング★アハ


グラウンドのトラックの周りで女の子達がキャーキャー騒いでいるのにも係わらず、無心で風のように走る桐生くんにドキドキする。


やっぱり恋だ。


イヤホンから聴こえる洋楽が、さっきのアップテンポなものと違って、ラブソングっぽいものに変わった。(何言ってるか分からないから不確かですけど★エヘ)




桐生くんもこんなん聴くんだ…





なんだか人間っぽさが見れた気がして、妙にうれしくなった。





「今日一日だけならいいかな…」


ポッケの中のiPodを握り締めた。


「だめだめだめだめ!!桐生くん困ると思うし!!でも、どうやって返そうかな…」


帰りは女の子達が桐生くんに絡むだろうし、家に届けたくても分かんないし…




何か悩みが乙女っぽい!嬉


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