ツンデレ★カレ
下のレストランに行くともうたくさんの人で溢れていた。


「まいかちょっとここで待っててよ。
チェックしてくるから」


「うん」


レストランからはいい匂いがして、お腹の虫が鳴く。


「あーっまいかちゃーん」


声のしたほうを向くと、輝くん。
身長が高くて大人っぽい雰囲気からは全く想像できないほどにブンブン手を振って、隣にいる小さい人に怒られている。


「輝くーん」


「アレがあんたを誘ったヤツ?」




「…てうぉおいっ美紗びっくりさせないでもらってもよいかしら??!」


「まいかちゃ…あ、お友達サン?」


「うん!そーだよ。
美紗って言うのー」


輝くんはじーっと美紗を見つめる。
こんなステキな人に見つめられたら女の子達はコロと堕ちるんだろうね、ウン。
神様は不公平デスヨネ


「美紗ちゃんかー…」


「ナンデスカ」


なんだか美紗はもんのすごい顔をして睨んでいる。
それはもうこの世の終わりかと思うような…
おおっ恐ろしや!


「…


美紗ちゃん…




ゴメンネ




君とは付き合えないんだ。
俺に惚れたら、ダメだって、言ったじゃないか…
でも君のセンスは間違ってないよ。
ただ、俺の気持ちが君には無いだけ。
でも、君には、俺のことを今日も、明日も好きでいてほし「せんぐあああぁああぁぁあ!!!」


さっき輝くんの隣で怒っていた小さい人が、もんのすごい剣幕で回し蹴りを決めた。


…スゲー!←



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